キャンセルするということ。

どうも、須貝です。


1週間まるごとワークショップ、始まっております。
初めてお会いする方ばかりで、ちょっと緊張しましたが、新しい出会いはいいですね。身が引き締まります。

が、ちょっと思うことがあって…こういう考え方の人間もいるよということを知ってもらえれば。


主に俳優さんに向けて。キャンセルするということに関して、皆さんどう思っていらっしゃるでしょうか。

昨日のワークショップ、僕が受け持った回では、前もってのキャンセルも含めて最終的に人数が半分になりました。前日のキャンセルだけで人数分が3分の2に減りました。

皆さん、事情はお察しします。急用が出来た、これは仕方がない。稽古がある、これも仕方がない。体調を崩した、そういうこともあるでしょう。全て仕方のないことだと思います。

ただ一つ、絶対に忘れないで欲しいのは、あなたたちは特別ではない、ということです。なので、来なかったあなたの評価が来てくれた方の評価を上回ることは絶対にありません。あなたはキャンセルした、直前に来られなくなった、それでもあなたの評価は変わらない、などと、甘いことを考えているようでしたら、もう一度考え直して下さい。

僕らも人間ですので、感情があります。どうしても細かなことに左右されます。さらに、演劇の場は繋がりが密で、どこで誰と繋がっているか分かりません。
もちろん今回キャンセルされた方のことを別の場で悪く言うなどということは決してありません。そこまで人間小さかありません。が、どこでどんな形で自分の名前が現れているか、ワークショップ一つキャンセルすることで結果何がもたらされるのか、その辺りのことを覚悟を持って決断して下さい。

急用が出来た、他の用事が出来た。度合いにもよりますが、ということはこっちは最優先ではなかったのだな、と思う人もいるでしょう。
用事があったのを忘れていた。この人はスケジュール管理が出来ない人なのだと思う人もいるでしょう。
体調を崩した。この人は体調管理が出来ないのだな、稽古や本番でも体調を崩してしまうかもしれない、この人を使うのはやめよう、と思う人もいるでしょう。

色んな考え方をする人がいることを忘れないで下さい。何が評価を下げるか分からないことを知っておいて下さい。

芸事は理不尽です。芸事において、他人の評価は絶対です。あなたの事情なぞ知ったこっちゃありません、と言われても反論出来ません。反論しないで下さい。

少なくとも僕のワークショップをキャンセルするのであれば、僕と今後一生仕事が出来ないかもしれないと思って下さい。その上でご連絡下さい。僕は今回のことを受けて、僕が有名でないから、なめられているからこういうことになったんだ、だからもっと頑張ろうと思いました。なめられないように頑張ります。


また、キャンセルするにしても事情は出来るだけ詳細に連絡した方がいいです。急用や用事や事情などと言われても、正直どうとでも解釈出来ますし、普通は悪い方に考えます。
メール一つ送るにしても、せめて「ご担当者様」くらいは文頭につけた方がいいでしょう。演劇人も社会人です。同じキャンセルでも、全く嫌な気持ちのしない方もいらっしゃいました。その方のメールは素敵でした。
連絡をしない、というのは最悪です。会社や学校を休む際も同じことをするのですか?


繰り返し言いますけど、キャンセルしなきゃいけない、それ自体は仕方ありません。その代わり、その結果は必ず、どんな形式の誰のワークショップでも、絶対に重く考えて下さい。それがプロです。


お芝居の予約のキャンセルも同じですね。僕も昔はその辺りの認識が甘くてたくさんキャンセルしましたけど、今は絶対にしません。行けないかもしれない要因が少しでもあったら予約しません、今は。

Twitterだろうがメールだろうが予約フォームだろうが、その先には人間がいます。舞台と同じです。僕らの上がる舞台の先には必ずお客様がいらっしゃいます。

いつでも最後には人間が待っていることを、決して忘れないで下さい。



以上、長々と失礼しました。



2 Comments

  1. 早瀬耕 より:

    このブログ,とてもよく分かります。「分かる」というか,同感です。RCサクセションの『つ・き・あ・い・た・い』みたいな感じです
    『巣穴で祈る遭難者』,圧倒されました。是非,再演を(演劇のDVDが好きではないので,再演を)

  2. 板橋  久美子 より:

    当たり前のことを自然体で述べてくださった須貝さんに感謝です。

     人間としてのどの業界についても云えるべきですしプロなら

     自覚すべきと心得ます。どうぞ多くの方々が読んであらたに考えて

     頂きたく存じます。